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スタッフブログ

日本とベトナムの違い

2024-05-14
こんにちは アインです

日本に来て、来日直後の私は、日本語はもちろん日本の法律や生活ルールなどについて、色々な勉強をしました。その中で不思議に思ったのは、ゴミ処理についてのルールでした。
ゴミは捨てたら良いだけだと思っていた私にとって、わざわざそれについて勉強をする意味が分かりませんでした。

ある日、収集場所にゴミを持って行ったところ、まだきれいな自転車やテレビ、冷蔵庫などが置かれていました。最初はこれらがゴミだとは気づかず、売っているものかと思い、自分のゴミを持ち帰ってしまいました。
あとで日本人に確認したところ、まだ使えそうな物でもゴミとして捨てられる場合がある事が分かりました。
捨てられていた物は、ひょっとしたら壊れていたのかもしれませんが、ベトナムにいる私の父が修理したら、きっとまた使えるようになるに違いないと思いました。
私の父の仕事は修理屋です。自転車やバイク、テレビなど、何でも直します
ベトナムでは、新品はとても高価であるのに対し、修理代は安いので、簡単に捨てることはありません。ゴミとして捨てるのは、絶対に修理できない程に壊れてしまった物だけです。
日本は資源の少ない国なのに、どうして修理をせずに捨ててしまうのだろう?と不思議に思っていましたしかし、先日その理由がやっと分かりました。自転車を修理してもらおうと修理代を尋ねたところ、新品を買う倍もかかると言われたのです日本人の同僚も、「修理をするより新品を買った方が安くつくから、みんな修理しようとしないんだよ」と教えてくれました。

では、日本では修理をすることは決してないのでしょうか
私は気づきました。日本の工場では産業用ロボットが多く導入されているので、新品を製造するコストは低いのでしょう。一方、修理のほうは作業工程が複雑になるため、ロボットでは対応できず人の手で行うことになります。日本の人件費は高いので、必然と修理代も高くなり、文化財のように新品とは替えられない物を除いては修理をしないのでしょう。
日本のゴミ事情に関して、もう一つ驚いたことがありますそれは、瓶や空缶、古新聞などをリサイクルに備えて分別していることです。
この点に関しては、燃えるゴミと燃えないゴミの分別すら行っていないベトナムのほうが無駄が多いと気づかされました。
それにしても、修理すれば使えるものを捨ててしまうのは、勿体ない話です日本のゴミをベトナムに送って修理できたなら、日本はゴミが減り、ベトナムは生活が豊かになるので、両国にとっていいことなのになぁ…と、残念に思ってしまいます
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